レベル3 「賢い」投資家
このレベルには3つのタイプがある。
どのタイプにも共通しているのは、
知的レベルが高く、
高い学校教育を受けており、
投資の必要性を認識している。
しかし、投資については教育を受けていない。
つまり、
投資の「素養」がまったくない場合が多い。
大学で修士号や博士号をとった人や医師、
会計士もいるかもしれない。
だが、投資という勝負の世界について、
正式な訓練や教育を受けたことのある人はほとんどいないのである。
このレベルの人はだいたい高い教育を受けていて、
頭がよく、収入もかなりあって、投資もしています。
それではどこが違うのかを以下に紹介します。
レベル3−A 「面倒くさがり屋」タイプ
お金のことなど自分にはわからないし、
これから先もわかるわけがないと思い込んでいる。
「ともかく数字に弱いんだ」
「忙しくて時間がない」
「面倒すぎる」
「投資は危険すぎる」
「投資のことは夫(妻)に任せてある」
こういう人はただお金を眠らせておくだけで、
退職後のプランなどあまり考えていない。
あるいは、貯めたお金を
ファイナンシャルプランナーに託して、
言われるがままに分散投資をする。
そして、自分の将来の財政状態については
考えないようにして、
ただ毎日せっせと働き
「少なくとも年金はある」
と自分に言い聞かせる。
退職してはじめて、
これまでの自分の投資が
どれだけ成果をあげたか知ることになるでしょう。
レベル3−B 「すね者」タイプ
投資がどうしてうまくいかないか、
その理由を延々と説明でき、
たいていの場合、
頭がよさそうに見え、
もっともらしい話し方をし、
自分の専門分野ではかなりの成功を収めている。
だが、知的に見えるその外観に
隠れている正体を明かせば
ただの臆病者にすぎない。
こういう人がそばにいると危険です。
それは、周りの人に恐怖心を植え付けるからです。
その恐怖心は知性の衣をつけているからなお始末に悪い。
投資の話が出たとき、
それがうまくいかない理由はいくらでも説明できるが、
どうやったらそれをうまくいかせることができるかは話さない。
いや、話せないのです。
大学、マスコミ、政府などの世界には
こういうタイプの人がたくさんいる。
お金がらみのことで
何かひどいことや不正が行われたりすると、
大喜びする。
なぜなら、持論を披露する絶好の機会だから。
逆に投資の成功例については何も言わない。
このタイプの人たちにとっては、
あら捜しをするほうが楽だからです。
それが、
自分の知識のなさを人に悟られるのを防ぐ、
彼らのやり方だからである。
レベル3−C 「ギャンブラー」タイプ
このタイプの人たちが、
株式市場などの投資市場を眺める
その視線は、
ラスベガスのサイコロを使ったゲーム、
クラップスのテーブルを眺める目つきと同じである。
すべて運だのみ。
投資をするときに一定のやり方を決め
それに従ってやることはしない。
サイコロを投げて後は運にまかせる。
長い時間をかけてこつこつ勉強したり、
理解を深めたりするのは苦手である。
彼らが求めているのはすぐに役立つ
耳寄り情報や近道だけである。
このタイプは投資家としては最悪である。
いつもホームランを狙っているが、
たいてい三振に終わる。
人から調子を聞かれると、
「トントンってとこかな」
とか
「ちょっと勝ちかな」
などと答えるが、
本当のところは負けている。
しかもかなりの額を。
世間ではこのタイプの人を
「救いようのないギャンブラー」
と呼ぶが、
実際のところは、
投資について何も学ぼうとしない怠け者に過ぎません。
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